兄が亡くなった時の事です。
遺品整理をしようと片付けに入った兄の部屋は、アニメグッズでいっぱいでした。
兄は自他ともに認めるヲタクで、仕事と普段の生活以外は部屋に閉じこもっていました。
ニートになりそうな気がしたので、一度どうなのか話したことがあります。
その時は、「欲しいグッズや円盤が買えなくなるから仕事はする」と言っていました。
円盤とは、アニメに限らずですがBDやDVDのことを指します。
なるほどと当時は思ったものです。
その兄が、交通事故でその一生を終えました。
「あまり外に出ないのに、なんでこんなときだけ」そう思ったものです。
部屋にはフィギュアや円盤というやつ、ポスターなどグッズが山の様でした。
本当に好きだったのでしょう。
綺麗に整頓されていました。
ですが、残しておくのもどうかという話になり処分することに。
ただ、生前好きだと聞いていた作品だけは残しておくことにしました。
残りは買取業者に連絡して買い取ってもらうことに。
色々あったのもあり何時間かかったか分かりません。
数十個の段ボールの山が出来上がりました。
中には価値のあるものがあったようです。
買取額は結構な値段になりました。
そのお金は残しておいて、法事など後の費用に充てることになりました。