掃除が苦手だったはずなのに

私の夫は付き合っていた当初、粗大ごみであふれゴミ屋敷のような部屋に住んでいました。
初めて家を訪れたとき、目を疑うような光景が広がっていました。
そこには、いつ食べたのか分からない食器やコンビニ弁当の容器、洗濯機置き場の付近は山盛りになった衣服、紙くずはそこら中の床に落ちているのです。
「まだきれいな方だよ」と言っていましたが、彼の綺麗の基準が理解できませんでした。
寝るスペースがあれば、綺麗という意識だったのでしょう。恐る恐る、お風呂場をみてみると水垢はもちろんあらゆる所がぬるぬると滑っているのです。「無理!絶対、ここには住めない!」そう思っていたのですが、日頃仕事が忙しい彼をみていると掃除する前に疲れて寝てしまうのではないのかと、ふと思ったのです。
謎の母性本能が芽生え、スーパーでゴム手袋を購入し気合を入れあらゆる所を徹底的に掃除しました。
私自身、掃除は得意な方ではありませんでしたが、上には上がいるとせざるを得なくなり今では毎日雑巾がけをするほどになりました。
掃除をすると、気分も良くなるので夫に感謝です。